戦争のコツ
このブログでも何回か、戦争がらみの話をしていますが、共通していえることは、戦争では一致団結が重要ということ。
一致団結
「一致団結が重要」なんて言葉面だけ見ると、なんだかきれいごとのように見えますが、個人個人全然違う考えのもと動いてる人たちが団結するってのは、そう簡単なことじゃありません。
盟主とかの役職持った人なら同盟員を自由に動かせるなんてはずもなく。各人は、それぞれ異なる価値観、損得で動きます。同盟に意志なんてありません。ビジョンが一致しないとまとまりません。
結局、戦争するためには、「公益」か「大義名分」の提示が必須になります。それがないと、団結が生まれず、結果として、戦争に勝てません。泥臭い話になりますが、「一致団結」なんて言葉は、「公益」もしくは「大義名分」とそう変わらない言葉です。
団結しないと?
たった1人で、大量の敵と戦えるようにできてないですからね、このゲーム。
個人戦闘力(URコスト8持ってる枚数とか、ライズ持ちカンストの枚数とか)で大きな差があっても、援軍出せる場所の数には限りがあるので。
相手の行動読んで、要所に適切なタイミングで援軍置いて、みたいな細心の注意を払って何とかしのげる。それも、24時間ずっと気を抜けない。
しかも、防戦一方。攻めるには手数が足りない。破壊が足りない。
仲間が来てくれる当てがあるならしばらく耐えしのぐくらいはできる(それでも超つらい)ものの、当てもなくほんとに1人だとまずくじけます。
公益
公益は、このゲームだと、チケットとかKP・SPとかの報酬なわけですが。なので、城囲みとかではわかりやすく団結できます。
その一方で、誰か個人の私怨で「あいつ潰そう」みたいなの掲げたところで誰も動くはずがない。
なので、戦争を起こせる状況ってほとんどないんですよね。以前にも書いた例でいうと、
- 城囲みの際
- 相手盟主がノーガードだから砦全強奪して制圧数ランキング底上げする
- ゲーム終了間際の戦争ごっこ(単に、余った使い魔使った消化試合)
とか。
大義名分
大義名分のわかりやすい例は、「攻められたから報復」。
まあ、これも、度合いに応じて、
- 城近くまで食い込まれた。ほっとくと公益損なう! → ほぼ同盟総出
- もうおとなしくなったし、この辺りで許してあげても… → 半分くらいの人は静観に
- と思ったら、まだこっちに攻撃仕掛けてくるよ、この人 → 静観してた人が「じゃあ、しょうがなく」と重い腰上げて再度動く
- あっ、降伏してきた → 条件すりあえば、それ以上の報復はまずできない
とかいう風に。
ほんとに、大義名分が立てば立つほど人が集まって、強くなります。
みんなの私怨
さてここで。
「個人の私怨で戦争にはならない」と書いたものの、これが「全員の私怨」だったらどうでしょう。
よく言いますよね、団結を作るいい手法として、共通の敵を作るって。敵の敵は味方だと。
予告なしでいきなり60人追放して、予告なしでいきなり違う同盟に吸収合併した盟主様はいったいどういう扱いを受けるでしょう。
みんなの恨みの対象です。
みんなの敵です。
みんな。一致団結。大義名分。つまりは、戦争が成り立つ。
静観
大義名分がないまま戦争になった場合はどうでしょう。むしろ、なんだか敵側の言い分の方にこそ大義名分立っていそうな場合。
大半の人は静観します。
最初に言った通り、各人、それぞれの価値観、それぞれの損得で動きます。極論言うと、攻めて得がなければ攻撃には参加しない。同盟にいることが不利だと思えば離反もあり得る。
盟主の方針通りに動くのが得か、離反が得か、それがはっきりするまでは静観します。
得もなく「この人のためなら動こう」なんて思えるほどの恩義、めったなことでは築けないですからね。
戦闘力差
普通、戦闘力高いってのはそれだけで公益を生む(城囲いとかが楽)ので、一致団結するという意味でも十分に有利です。
が、戦闘力差を簡単にひっくりかえせる方法がございまして。勝ち戦をわざわざ負ける方に関しては。
世の中に必勝法なんてものはないですが、必負法ならあるわけです。
要は、みんなの恨みを買って、敵に大義名分を与えて、自同盟には何の利益もない状態を作ればいい。
敵は総員戦闘態勢、自同盟は大半が静観。あるいは自同盟内にすら敵がいる状況。勝てるものも勝てない。
W6
今のW6の状況って、そういうことかと。
まあ、まさか、Lord of Knights内でそんなわかりやすい状況を見ることになるとは思いませんでしたが。
ファタ・モルガナ&フェア君は、結構な戦力差でも簡単にひっくり返るくらいの大失敗してるし、ここまでおいしい状態だと便乗で他の同盟も付け入ってくる可能性あるんじゃないかと。つまり、キングキャッスルの隣接すら、今なら奪える。
というか、悪評が広まりすぎて、W3~5のフェア君所属同盟の先行きすら怪しい状態。チェックメイトとチェックメートだったっけ、同盟を2つに分けてるけども、人数絞り切れてない。この2つの同盟がこれからどうなるかの暗示になってる。
社会の縮図
まあ、最後に余談。
ソーシャルゲーム(とかいう言葉が生まれる前から、要はネトゲ、人と人のつながりのあるゲーム)って、ほんと社会の縮図よなぁ。
ゲームに限らず、たぶん、千単位・万単位で人が集まる場所は、必ず社会の縮図。
「一致団結 = 公益、もしくは、大義名分」とか、「必勝法はないけど必負法はある」とか、もうなんというか、何やるにしても当たり前のことすぎて。